Satolax VEGETABLE LAXATIVE

便秘解消アドバイス

便秘の予防・解消につながる、
食事や生活習慣などの改善ポイントを
ご紹介します。

排便習慣を身につけよう

一般的に朝は腸の動きが活発になるため、排便しやすいと言われています。できるだけ朝に排便できるような習慣を作りましょう。朝は忙しいから難しい!と思われるかもしれませんが、便が出ないことで日中イライラせずに過ごせます。まずは余裕をもって排便できるようにいつもより早く起きてみましょう。そして1杯の水を飲みましょう。数分間程度のストレッチやマッサージをする時間を取れたら、より効果的です。これを毎日繰り返すことが大切です。
ただし、排便のタイミングは個人差があります。早起きが負担になってしまう場合は、必ずしも朝でなくても構いませんが、職場などで日中の便意を我慢してしまっては、せっかく食事や運動を工夫しても意味がないので注意しましょう。

食生活を見直そう

食事をしっかり摂る

口にしたものが便になるので、食事の内容も重要ですが、まずはしっかり食べないと、便そのものができません。また食事すること自体が大腸のぜんどう運動を促します。

朝食は抜かない

これまでの習慣で朝食を抜いていた方は、まずは朝食を摂ってみましょう。面倒なら、ヨーグルトジュースや野菜ジュース、ビスケットなどでもOK。手間のかかる食事はもちろんよいのですが、習慣とするために簡単に実行できる方法で取り入れてみましょう。

食物繊維をバランスよく摂る

食物繊維を十分に摂取できれば、便秘解消の大きな助けになります。大きく分けると非水溶性(不溶性)食物繊維と水溶性食物繊維があり、7:3の割合が理想的と言われています。ただし非水溶性食物繊維は摂取しすぎることで便秘を増悪させることがあるので注意が必要です。
「野菜をしっかり摂っているのに効果が今ひとつ・・・」という方は、バランスよく摂取しているかチェックしてみることをおすすめします。

水を1日1.5~2L飲む

便のほとんどは水分です。水分を多く含まない硬い便は便秘を起こしやすいので水分不足にならないようしっかり摂りましょう。特にダイエットしている方は、食事に含まれる水分量を補うくらい多く飲むのがおすすめ。日中500mlペットボトル2本を目標に飲み、帰宅したらもう1本飲むようにしましょう。

睡眠時間を確保しよう

睡眠不足はストレスで交感神経が働くため便秘しやすくなります。反対に、睡眠中は副交感神経が働いて腸の動きが活発になるため、十分な睡眠は便秘解消にとても有効です。ただし、排便習慣のためには休日でも起床時間を大幅に変えないほうが良いので、夜更かしせずに早く眠るよう心がけましょう。もしうっかり夜更かしした場合は、次の日ゆっくりできるような予定を立てるなどスケジュールを調整しましょう。また、質の良い睡眠をとるためには、適度な運動も大切です。

続けられる運動を見つけよう

運動は腸ぜんどうを促します。ジョギングやダンス、ヨガなど何でも良いので、好きで楽しく続けられる運動を見つけましょう。ジム通いが続かない人は、わざわざトレーニングに行かなくても、通勤時のウォーキングや、自宅でのストレッチ・筋力トレーニングでもOK。ストレッチには、脇腹を伸ばすものを取り入れて。腸に直接刺激を与えやすい動作がおすすめです。毎日できればベストですが、週2~3回でも十分効果があります。

腹筋を鍛えよう

腹筋力は、便を押し出すために必要な筋肉です。女性に便秘が多い理由のひとつは、腹筋が少ないこと。普段から腹筋を使って姿勢良く過ごしてみましょう。腰を立てて顎を引くだけでも腹筋を使いやすくなります。

毎日出なくてもあわてないで

便秘にならないためのアドバイスをしてまいりましたが、忙しい皆さんがこのような理想的な生活を毎日続けるのは難しいことです。たくさん食べたり運動する日もあれば、食事を制限したり運動できない日もあります。仕事やプライベートがうまくいかないことだってあるでしょう。だからいつもと違う便が出たって良いのです。出ない日があっても良いのです。
大切なのは、自分の身体を理解し、それぞれに合った便秘の予防・解消法を見つけて実行することです。

監修:福澤麻理 先生(ふくざわまり先生)

西新宿きさらぎクリニック副院長。
東京医科大学を卒業後、同病院消化器内科、内視鏡センターを経て現職。
便秘外来を受け持ち、女性の便秘事情にも精通している。

撮影:内山めぐみ